池澤あやかは、お金の選択肢を減らすことで、本当に大切なものが見えてきた。

お金の付き合い方は人それぞれ。どうやって稼ぐか、何に使うか、どれくらい貯めるか。そこに価値観や生き方が表れるような気がします。そこで、さまざまな人に聞いてみることにしました。「あなたにとってのお金とは?」を。今回話を伺ったのは、タレント兼エンジニアとして活動している池澤あやかさんです。

池澤あやか(いけざわ・あやか)|1991年東京都生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒。2006年に第6回《東宝シンデレラ》審査員特別賞を受賞。同年、映画『ラフ』にてデビュー。以後、『あしたの私のつくり方』(2007年)、『デトロイト・メタル・シティ』(2008年)などの映画やドラマに出演。現在は、“プログラムができるタレント”という特技を活かして、IT関連のイベントのMCや審査員を務めることも多い。

スキルを習得したいときは、無理矢理にでも環境をつくる

——池澤さんは十代の頃から芸能活動をされていたじゃないですか。普通の中高生とはお金の稼ぎ方が違ったのかなと思うのですが、仕事で得たお金はどうしてたんですか?

おこづかい制でした。

——そうしたら、自分でいくら稼いでいたとかは知らず?

給料の額は知ってたんですけど、そこからいろいろ差し引かれて支払われてましたね。

——自分で稼いだお金だからこそ、「もっとほしい!」とはならなかったですか?

学費のこともあったので別にいいかなと思っていたんですけど、大学生になったときにひとり暮らしがしたいと言ったら「お金ないから無理」と言われて。それですごく喧嘩した記憶があります。

——「私のお金、どこ行ったの?」となったわけですね。ちなみに、当時は何にお金を使っていましたか?

ほとんどが友だちとの交際費に消えていましたね。それで、お金を稼ぐために家の近所の温泉施設で働いてました。

——タレントをしながらアルバイトも?

そうですね。温泉に毎日入れるなんて素敵と思って(笑)。でも、実家の門限が厳しくて、バイト終わりに10分くらいしか入れなくてやめちゃいました。それで次にWeb制作会社に入りました。

——なぜWeb制作会社に?

当時もタレント活動はしていたんですけど、すごく不安定な職業だから、これ一本で食べていくのは金銭的にも精神的にも大変なんじゃないかと思ったんです。そこで、本業以外にオンラインで完結する仕事があればいいなとぼんやりと思っていたんですけど、大学で受講したWeb制作の授業がすごく楽しくて、これは私に向いてそうだなって。

——アルバイトをはじめたのは、お金のためというより、スキルを身につけたいという気持ちの方が大きかったですか?

私、放っておくと何もやらないので(笑)。でも、アルバイトや習い事は絶対に時間をつくらないといけないじゃないですか。だから、何かスキルを習得したいと思ったときは無理矢理にでも環境をつくって、そこに自分の身を置くように意識しています。Web制作会社に入ったのも、そういう側面が強かったですね。

——そうすると、お金がないから働かなきゃということは今までなかったですか?

「お金がなくて辛い!」みたいなことは人より少ないかもしれないですね。友だちとご飯を食べに行くのを諦めたりとかはありますけど。そういえば、友だちがトイレットペーパーをシングルにするかダブルにするかで迷うという話をしていて、そこまで悩んだことないなって思ったことがあります(笑)。

自分にとって本当に大切なことだけ考えていきたい

——今は何にお金を使うことが多いですか?

無駄にガジェットを買っちゃいますね。

——目についたらほしくなっちゃう感じですか?

生活を自動化するのが好きで。便利そうなものを見つけるとつい買っちゃうんです。最近もフードプロセッサーを手に入れました。

——買うものはどうやって目星をつけてるんですか?

生活のなかで不便だなと思うことがあると、それを解決するためのものを探しています。

——日々をいかに便利に暮らせるかを考えていると。いつからそういう考え方になったんですか?

社会人になってからですね。自分で使えるお金が増えてきたから。

——そうしたら、少しずつ理想の暮らしに近づいている?

そうですね。でも、まだ改善したい点はあるんですよ。

——ちなみに何を?

いろいろあるんですけど、例えば、遠隔からお風呂を沸かせるようにしたくて。指ロボットというものをお風呂の「沸かす」のところに一度つけてみたんですけど、お風呂の栓が閉まっているかわからないと使えないし、うっかり沸かしていることを検知できないことに気づいて。どうすればより理想に近い形で実現できるかなと今も悩んでます。

——そこまでして遠隔からお風呂を沸かしたいんですね(笑)。

え、ならないですか? 私、いつも帰ってきたらお風呂が沸くまでベッドで待機しているんですけど、そのまま寝ちゃうんですよね。だから、家に帰ったらすぐに入れる状態にしておきたくて。試行錯誤してます。

——ガジェット以外にお金を使ってることはありますか?

サブスクリプションサービスですね。プライベートでは動画配信サービスはもちろんなんですけど、家具やビール、カレーのスパイスセットを届けてくれるサービスにも課金しています。

——けっこう入ってますね。サブスクリプションサービスの費用だけでけっこうな金額になりそうですよね。

はい。だから、怖くて計算したことがないです(笑)。仕事でもサブスクリプションサービスを使っていたりするので、もはやどれくらいのお金を使っているのかわからない。

——気にならないですか?

あんまり気にしたことはないですね。本当にお金がなくなったら焦ると思いますけど。それに、昔の100円と今の100円とでは、お金の持つ価値が変わってしまっているように、いつまでもその価値が保存されているとは限らないじゃいですか。そう考えると、今のお金は今使ってしまうのがいちばん確かかなって。

——ちなみに、残ったお金は何に?

職業柄、月によって月給が大きく変動するので、預金口座には一定額のお金は必ず残しておくようにしています。それでも余ったお金は、ロボアドバイザーで運用しています。

——ロボアドバイザー!

自分で株の運用をするのって大変じゃないですか。購入した株の動向だけでなく、日経平均とかも見ないといけないし。そもそも株で一攫千金を狙っているわけではないので、そんな時間があったら働こうって思っちゃいます。

——どうしてそんなにサブスクリプションサービスを利用するんですか?

選択コストを減らしていきたいんですよね。どうでもいいことだと特に。選択している時間が無駄だし、疲れてしまうので。だから、何も考えなくても必要なものが届くシステムはとてもいいなと思います。

——大切なものの優先順位ってどうやってつけているんですか?

仕事に関することは優先順位が高いかもしれないですね。そもそも要領があんまり良くなくて。同時に違う作業ができないし、人より多く睡眠を取らないと調子が出ないから。

やさしい経済圏にお金をかけていきたい

——これから先のお金の使い方について考えていることはありますか?

最近は、人との繋がりにお金をかけた方が幸せなんじゃないかなと思っていて。そもそもブランド品がほしいという気持ちもそこまで強くないので、それなら友だちのクラウドファンディングとかpolcaにお金を出してお礼を言われる方が嬉しいし、お金をかけて良かったと思うことが多いです。それに支援をした人たち同士でゆるやかに繋がれるのもいいなって。

——どういったところに投資したいという基準はあるんですか?

直感でいいなと思ったものですね。例えば、クラウドファンディングで友達のプロジェクトや友達自身を応援したり、知り合いじゃないけど応援したくなるものをつくっている人を支援してみたり。

——最近も何かに支援しましたか?

6curry」や、乙武洋匡さんの義足プロジェクト、犬山紙子さんの子供を支援する「こどもギフト」などに使いました。支援しているだけなんですけど、やさしい経済圏を構成する一員に巻き込んでもらえる気がして、心が満たされるんです。

文・ペイミーくんマガジン編集部 写真・室岡小百合


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