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竹村恵美が選択した、1年の無報酬期間。

人間、誰だってお金の失敗くらいある。連載「お金に負けた日」では、人がどんな失敗をして、その度にどうやってその局面を乗り越えてきたのかを探ります。今回登場するのは、大学時代に知識ゼロでサロンモデル検索サービスを立ち上げたCoupeの竹村恵美さん。わずか数十万円の資本で起業し、数度にわたる資金調達を経て、サイバーエージェントグループに参画するまでに、どんな困難があったのでしょうか。

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竹村恵美(たけむら・めぐみ)|Coupe代表。1991年生まれ。高校生活をスイスで過ごした後、立教大学文学部へ入学。学生時代にサロンモデル検索サービス「クープ(Coupe)」をローンチした。2014年12月に法人化し、翌年2月にはサイバーエージェント・ベンチャーズから1,000万円の出資を受け、事業を本格化。18年4月にマネジメント事業を開始し、同9月にはライブ配信サービス大手5社と提携。“ライバー育成プロジェクト”をスタート。今年3月にはサイバーエージェントグループへジョインしたばかり。@Megumi_Takemura

——この連載では「お金の失敗」をテーマに話を聞いているのですが、竹村さんがいちばんお金がなかった時期っていつですか?

今から2年前くらいがいちばん貧困でしたね。そのときは役員報酬を月20万円に設定していたのですが、1年間ほど払えませんでした。2015年にサイバーエージェント・ベンチャーズから1,000万円の投資をしていただいたのですが、それが2年ほどで底をついてしまって。

——そのときはどうやって生活を?

貯金を崩しながら。でも、当時の彼氏と同棲していたのもあったし、実家も東京だったのでやばいという意識はなくて。死なないかなって(笑)。

——それだけ生活がひっ迫してもビジネスを続けられたのはなぜなんですか?

そもそも会社をたたむという選択肢がなかったんです。投資も受けていたから途中でやめるわけにはいかない、何が何でもサバイブしなければ、みたいな。

——とはいえ、お金がないと経営は大変ですよね。

そうですね。お金がないと人も雇えないし、そもそも採用しようにもそんなモチベーションにもなれないし。だけど、本当にお金が尽きそうになるタイミングで入金があるんですよ(笑)。だから、なんとか自分ひとりでも続けてこられたんです。

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危機を救った、ベンチャーキャピタルの同世代

——どうやってその危機を乗り越えたのですか?

サイバーエージェントキャピタルでいちばん歳の近かった北尾崇さんに「どうしよう」って相談したんです。そうしたら、政策金融公庫という融資機関を紹介してくれて。しかも提出書類の作成も手伝ってくださって。それでなんとか1,000万円を借りることができたんです。北尾さんがいなかったら、会社は終わってましたね。

——北尾さんはどうしてそんなに頑張ってくれたんでしょう。

なぜでしょう? 私がしつこく「もう北尾さんしかいません!」ってお願いしてたからですかね(笑)。でも、当時ちょうどマネジメント事業をはじめようとしていた時期で、そのアイデアをきちんと伝えられたことが大きかったのかもしれません。

——諦めずに次を考えていたから次につながった、と

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サイバーグループに入ったご褒美はCELINEのバッグとコート

——2019年3月にCoupeを売却して、それと同時にサイバーエージェントグループに入ることになりましたよね。

はい。もともと大好きだったし、すごくシナジーのある会社からのお声かけだったので即決しました。だけど、グループからも今後を期待されているので、まだまだ成長していきたいと思います。

——何か変化はありましたか?

環境がガラリと変わりましたね。例えば、うちでマネジメントしているモデルをAbemaTVに出演させたいと思ったときに社内にいる人間に相談できるとか、すごくほしい人材がグループにいたらリクルーティングできるとか。事業が格段にやりやすくなったと思います。

——ちなみに、売却で得たお金で何か買いましたか?

着金した次の日、お世話になった北尾さんに「お好きなものなんでも買わせていただきます」って言ったんですよ。そしたら悩みに悩んだ後に、めちゃくちゃいいマットレスを選んでました。あと、CELINEのバッグとコートを買いました。フィービー・ファイロの最後のコレクション。お店でたくさん買い物するとシャンパンが出てくるんだって感動しましたね(笑)。

——すごい買い物。これまで我慢していた分が爆発したんですか?

我慢というよりは夢をひとつ叶えたご褒美ですね。生活が一変したとかはないです(笑)。

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“最先端”をインプットできる環境に身を置くためにお金を使う

——これまではお金のことで悩むことが多かったと思います。そういう意味では、これからが本当に会社の成長を考えるフェーズになるんですかね?

そうですね。これまでは生きていくことで精一杯でしたから。ようやくいろんなことに投資できる規模になってきたというか。もともと「個人を輝かせる」というビジョンで事業をやっていて、21世紀を代表するエンタメカンパニーになりたいと思っているので、それを実現できればいいなと思っています。

——具体的な将来像はすでにあるんですか?

もっと若い子たちが活躍できる場所を提供していきたいですね。例えば、ブランドを出したいと考える子がいたら、人材も資金も提供してあげられるようになりたいなって。

——竹村さん自身はどうなっていきたいですか?

最先端の情報に触れられる環境に身を置きたいなと思っています。例えば、若者の間で流行しているものってほとんどが韓国からきているんですよね。ファッションもカフェもメイクも。そういうのを自分の目できちんと見たいなと思ってゴールデンウィークに8泊9日で韓国に行って、語学学校で韓国語も勉強したんですけど、そういうことを惜しまずにしたい。今の私の強みって、ユーザーに近い視点で物事を考えられることだと思うので。若い子たちの気持ちを常に理解できる存在でありたいです。

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文・すみたたかひろ 編集・ペイミーくんマガジン 撮影・大森めぐみ

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