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買い物で世界を変える、エシカル消費って?

環境や社会、地域に配慮した製品を選んで消費活動を行う「エシカル(倫理的)消費」。買い物を通じて社会貢献する。その考え自体はめちゃくちゃ素晴らしい。

ただ、本質を見誤るとあらぬ方向に進んでいく危険性も孕んでいます。その警鐘をしているのがLINOさんのこの記事。

また、ペイミーくんマガジンで取材した木村まさしさんも、こんなことをツイートしていました。

両者の記事に共通するのは、エシカルをトレンドワードとして扱うことへの疑問。「表層の部分だけエシカルを謳うのってどうなの?」という問題定義です。

もちろん、多くの企業がアイデンティティとしてエシカルを内包しています。例えば、オーガニックコットンと風力発電でタオルを織る「IKEUCHI ORGANIC」。原材料の調達から最終製品に至るまでのデータをすべて公開することで、安全性と環境性に配慮しています。

廃材を利用して製品をつくっている「MAKOO」や国産竹を原料にした「中越パルプ工業」がつくるノートや卓球ラケットも、根底にあるのはエシカルな考え方。

エシカルの正しい姿については、木村さんがおっしゃるように近江商人のいう「三方よし」の考えがわかりやすいかもしれません。売り手も買い手も満足し、また社会貢献もできるのがよい商売である、と。

つまり、売り手はエシカルを理念として内包しつつ、それを謳い文句にする必要がないくらいハイクオリティの製品をつくることが求められていて、一方の買い手はきちんとその理念に共感できるかをエシカルという言葉を通じて問われているのではないでしょうか。

さらに言いたいのは、買い手はきちんと自分のスタンスを考えていくことが大切です。こちらのインタビューで木村さんが話していたことですが、ステートメントを意識した買い物を続けることでエシカル消費は磨かれていく気がします。

身に着けるものがステータスの象徴ではなく、ステートメントの象徴になっているんじゃないかなって。そういう意味では、僕にとってお金は投票なんです。何を支持しているのかを購入したものが表明しているというか。だからこそ、どこの誰がつくった、どんな商品を使いたいかに意識を向けると、買い物ってすごく楽しくなるんですよ。

自分のお金がどのような社会を生み出していくことに使われるのか。日々の買い物のなかで考えてみるといいかも。

文・ペイミーくんマガジン編集部


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