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CHOCOLATE大澤創太は、自腹を切ってでも理想とする企画をつくり続ける。

お金の付き合い方は人それぞれ。どうやって稼ぐか、何に使うか、どれくらい貯めるか。そこに価値観や生き方が表れるような気がします。そこで、さまざまな人に聞いてみることにしました。「あなたにとってのお金とは?」を。今回話を伺ったのは、コンテンツスタジオ「CHOCOLATE(チョコレイト)」の大澤創太さんです。

大澤創太(おおさわ・そうた)|1996年生まれ。慶應義塾大学卒業。サイバーエージェントのSNSアプリ「755」のリニューアルや、メイク動画アプリを開発するFirstMake Inc.の立ち上げを経て、2018年よりフリーで音楽のプロモーション・オリジナルコンテンツ制作を開始。「喫煙女子」「ブラライナー」「ズレて、重なる物語。」など、手がけた企画はどれもSNSで大きな話題を呼ぶ。社会的文脈の強いテーマや現代的な哲学・思考を、時代に即したコンセプトに落とし込んでいくプランニングを得意とする。Yahoo! JAPAN HackU 2016 優秀賞。@coppeqn


——大澤さんは、大学生の頃から「ブラライナー」や「喫煙女子」といったヒット企画に携わっているほか、起業も経験されていますよね。一般的な大学生と比較すると経験値がすごく高い気がするのですが、そういった能力はそもそもどこで培われたのですか?

高校1年のときに「リッチマン、プアウーマン」という小栗旬と石原さとみが出演していたドラマがあって、「こうやって生きていけば、石原さとみと巡り会えるんだ」って考えたんですよ。それでコードを書いてみたり、ビジネスコンテストに出場したりして。

——小栗旬と石原さとみの力は絶大ですね(笑)。

あのドラマで人生変わっちゃった人は多いと思います。

——では、高校生の頃はアルバイトもせず?

そうですね。ビジネスプランを考えることで細々と小さなお金をもらったりしていました。

——ちなみに、稼いだお金は何に使ってたんですか?

CDを買ったり、ライブに行ったり、楽器を買ったり。ずっと音楽に使ってました。お金のないときは地元の図書館のCDコーナーをひたすら漁ったり、BOOK-OFFで100円のCDをジャケ買いしたりしてました。

——でも、音楽の道には進まず?

同級生に才能の塊みたいな奴がたくさんいて、これは勝てないなと思って諦めました。

——ある種の挫折を感じたわけですね。

そうですね。俺は純粋な表現者にはなれないなって。それが悔しかったのもあって、サービスやコンテンツをつくる方向に進んだのもあります。

——プランナーになろうと思った理由もそこに繋がりますか?

元を辿ると、働いていたスタートアップが潰れたのが大きかったですね。嫌が応でもお金を稼がないとけなくなってしまったので。それで自分が得意なことは何かを考えて、辿り着いたのがプランナーでした。

——大澤さんの考える企画ってストレートというより、カウンターぽい感じがありますよね。

カウンターというか、タブー感は意識していますね。「喫煙女子」はわかりやすいんですけど、女性の人がタバコを吸うのを嫌がる人っているじゃないですか。そういうジェンダーと喫煙に対してのタブーを壊したいなって。それは聞いてきた音楽のせいかもしれないです。ミッシェル・ガン・エレファントが大好きで、「もっとパンクに行こうよ」っていう精神があるので。それがコンテンツに表れているのかもしれないです。

——そういう企画の立て方が好きなんですか?

個人でやっていることなので、自由にやりたい気持ちはありますね。コンプラもないですし。それに、やるからにはぬるいものはつくりたくないし、言い訳もしたくない。誰かの喉に包丁を突き刺すぐらい勢いのあるものをつくりたいんですよ。

——これまで顔を表に出してこなかったのは何か理由が?

企画が評価されたいという願望はすごくあるんですけど、それで自分が有名になりたいっていう気持ちはそこまでないんですよね。それに発表してきた企画が自分を表していると思っているので。

——それで言うと、「喫煙女子」は表現に近いですよね。

もしかしたら、表現者になれなかった過去の自分を今になって肯定しているのかもしれないです。

——ちなみにマネタイズはできてるんですか?

まだしてないですね。最近になって、ようやくフォロワーが1万人を越えたので、そろそろ真剣に考えてみようとは思ってますけど。でも、実は去年くらいにアカウントを閉じようとしていたんです。もうやれることはやったかなという気分だったので。

——ある一定のところまでいくと満足してしまう?

自分が企画するコンテンツは「上の世代の気付かないSNSカルチャーのリアル」を美化せずに切り取るものでありたいという気持ちがあるので、「これって本当に新しいのかな?」って疑問が出てきた途端に続けるか悩むんです。

——それでも「喫煙女子」は続けようと思った、と。

「喫煙女子」を通して救われたってDMを送ってくれる女性もいて。「私が私らしくいられる場所が喫煙女子です」とか「女性が喫煙することは悪いことだと思っていましたが、考えが変わりました」とか届くんですよ。そういうのを読んでしまうと、続けないといけないなと思ってしまいますよね。ここまで期待させちゃったんだから、それに応えていかなきゃって

——その過程でお金の使い方って変わりましたか?

人に使うようになったと思います。実際のところ、僕は制作にほとんど携わっていないんですよ。応募メールの中から実際に出演してもらうモデルを選んで、モデルとカメラマンをマッチングする仕組みなんですけど、僕はそれしかしていないので……。動いてくれる人たちと一緒にご飯を食べに行ったり、仕事の依頼をすることで、辛うじて恩返しをしようとしてます。

——そうやって人に使うのには何か理由が?

起業したときに本当にお金がなかったんですけど、周りの先輩たちがすごくよくしてくれたんです。それこそご飯を奢ってくれたりとか。その分を下の世代に還元しないといけないかなって。

——CHOCOLATEに参画したことで、新たに挑戦していることはあるんですか?

今年になってから「月1で企画を出していく」っていう目標を立てていて。その点、CHOCOLATEは本当に尊敬できるクリエイターからのフィードバックをもらいながら企画を考えられるので、企画屋としては最高な環境かもしれません。ゆくゆくは自分の企画するものだけで食べていけるようになりたいですし、その知見をちゃんと会社に還元できるようになりたいですね。

——大澤さんってあんまりお金を稼いでる感覚がないですよね。

そうですね。本当にやりたいって思ってることを仕事にできてるので、その対価としてお金をもらってる感覚も、使っている感覚もないのかもしれないです。

——銀行口座とかは見ないんですか?

一切見ないです。貯金もしたことがないので、気づいたらなくなっているっていう。これから一人暮らしをするのでセーブしないといけないんですけど。

——けっこう浪費してるんですか?

浪費……。やっぱりお酒にはお金を使っちゃってますね。ビールがとにかく大好きなので。仕事が終わったら、ひたすらにビール屋を飲み歩いてます(笑)。

文・ペイミーくんマガジン編集部 写真・室岡小百合
現在、青山ブックセンター本店(@Aoyama_book)の本棚を大澤創太さんが「答えの出せない企画棚」として期間限定(4/2〜4/30)でプロデュース中。詳細は下記をご参照ください。

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